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本:イノベーションのジレンマ

イノベーションのジレンマ

イノベーションのジレンマとは?

  • 顧客の話に耳を傾け、技術開発にも積極的で業界をリードしているような優良企業がある場面においてことごとく変化に対応できず地位を失うこと
  • ある場面というのは本書でいう「破壊的イノベーション」が起こった時

破壊的イノベーションとは?

破壊的イノベーション

持続的イノベーションと破壊的イノベーション

  • イノベーションには以下の2つがある
    • 持続的イノベーション:既存の価値観上でその価値を向上
    • 破壊的イノベーション:既存の価値観上では価値が下がっている

破壊的イノベーションはどう起きるのか?

  • 既存の価値観では価値が下がるので、破壊的イノベーションとなる技術ができた時には、あまり見向きもされない
    • 別の分野(価値観が異なる)で使われることが多い
  • ただし、図の傾きに注目すると、技術の進歩というのはユーザが必要とする性能向上のペースを上回ることがある
  • この場合、企業が性能向上で競争を続けた場合オーバースペック (その分無駄に値段が高かったり)になることがある
  • それと同様に、以前は見向きもされなかった新技術が、ちょうどお手頃な感じになったりする
  • それに伴い、既存技術で商売していた企業が追い出される
  • こうして破壊的イノベーションが起きる

なぜ優秀な企業が対応できないのか?

  • 持続的イノベーションに有用とされているものがことごとく裏目に出るというのと、優良企業ならではの縛りが大きい
    • 顧客と投資家を満足させようと思うと、出てきた時点ではあまり役に立たない 破壊的イノベーションにあまり(もしくは全く)資源(お金や人)を使うことができない
    • 破壊的イノベーションが最初に流行る市場は小さすぎて、大企業が必要とする成長を賄えない。(より大きい・より上位の市場への移動はできるが、より下位の市場への移動はできない)
    • 持続的イノベーションと同様に市場分析などをしてから手を付けたいが、そもそも市場が存在しないため分析できないか、既存市場の延長で分析してしまい失敗する
  • 慢心や官僚主義による結果ではなく、一生懸命、顧客・投資家のことを考えた結果罠にはまることになる
    • 破壊的イノベーションの恐ろしいところ

どうすればよいか?

プロジェクトを適切な市場に結びつける

  • 「顧客が望まない開発には資源を使えない」→「それを望む顧客が居る市場に結びつける」→「うまく資源を使えるようにする」

市場にあわせて組織を切り出す

  • 「新市場は大きい組織に対して十分な利益を生めない」→「それに似合ったサイズの組織で対応する」

失敗できるようにする(ただし、早期に僅かな犠牲で)

  • 「とにかく親市場はわからないことだらけ」→「試行錯誤が必要」→「あまり資源を使わずに試せる(失敗してもやり直せる)ようにする」

新組織には新しい価値基準を適用する

  • せっかく組織を分けて、優秀な人材を投入しても、考え方ややり方が同じだったらうまくいかない

できたものは既存市場に後続品として出さない

  • 「既存市場ではまだ役立たない」→「それの価値(別の指標になるが)をわかってくれる市場に売る」or「市場を開拓」

感想

  • 既存市場で安泰でも、(市場にも寿命があるので)次の市場、事業を探しておく必要がありそう
  • 大企業から見た場合、イノベーションのジレンマは脅威だが、スタートアップ、中小企業から見た場合はこれが攻め口になりそう
  • アントレプレナーの教科書の「顧客開発」と合わせて考えると面白そう


本/イノベーションのジレンマ.txt · 最終更新: 2019/10/04 12:19 by y-kurose